図書だより

ゴールデン街にあるbar図書室の営業お知らせブログ

10/5 bar図書室オープン

いつものようにオープンしてます。



さて只今秋の夜長読書(マンガだけど)キャンペーン中といたしまして、いつもより多くのマンガをお勧めとして棚に並べております。本日はその中から一冊ここでもご紹介したいと思います。



・月館の殺人(上、下)  原作:綾辻行人 画:佐々木倫子
綾辻行人本格ミステリーが原作のはずのこちらですが、佐々木倫子成分があまりにもふんだんに盛り込まれている為全編コメディー仕立てとなっております。佐々木倫子好きの私としてはとてつもなく可笑しいのですが、綾辻行人ファンはこれを読んでどう思ったのかとても気になるところです。
話は、母親を亡くし天涯孤独になった17歳女子高生の空海(そらみ)が唯一の肉親であるまだ見ぬ祖父に会いに、北海道へ行くことから始まります。母親の電車嫌いのせいで未だ一度も電車に乗ったことがない空海が祖父に会いに行くために月館行きの幻夜号に乗りこみ、そしてそこで事件に巻き込まれていきます。
このマンガの成分を私なりに分析するに、サスペンス2・コメディー3・鉄分(鉄オタ分)5といった感じでしょうか。そうです!この漫画鉄道マンガなんです。あー、面白い。バカです、そーとうバカです。いえ、決して鉄道好きをバカにしてるわけではないんですよ。でもとにかく本当はシンッとならないといけないシーンでも、こみ上げてくる静かな笑いが押えきれないのです。これを読んで度肝ぬかれ、佐々木倫子の安定感を再確認した次第です。あ、でもミステリーとしても、本当におもしろいんですよ。上下巻のこちらですが、まんまと私トリックにはまってました。上下巻というとこがみそですね。ネタバレになるので詳しくは言えませんが、おおおお?!とビックリさせられました。大好き!
キャンペーン終わったら置かなくなると思いますので、是非この機会にお読みくださいませー!